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先端技術の芽を、社会に貢献できる形に育てあげ
まだ見ぬ未来を創造していきたい。

米谷 真人 2019年 入社

事業開発本部 テクノロジーインテリジェンス部

企業研究者として国内の電機メーカーで液晶ディスプレイの研究開発に従事した後、留学のた め渡米。米国にて大学とメーカーで物理化学分野の基礎研究を続けた後に帰国し、複数の大学 で後進の指導と基礎から応用につながる研究にあたる。キャリアのステップアップの新たな一 歩としてアスタミューゼに入社。

ブラックボックス囲い込み開発の環境から、オープンイノベーションの聖地へ

大学院を卒業後、太陽電池に関連する研究開発がしたくて入社した電機メーカーでしたが、ひょんなことから当時全社 で総力を挙げて進める液晶ディスプレイの研究開発に携わることになりました。そこで、会社の5年10年先のビジネスが見通せる研究開発に参加できたことが、結果として3年ほどで会社を辞める決断をくだせる要因となりました。博士としての強固な技術的知見、強力な英語での説明・交渉力の必要性を強く感じ、これを磨くためアメリカで博士を取得することにしました。渡米後は、大学で博士課程の研究助手を給料をもらいながら勤め、博士研究を続けました。途中からは、大学のあるペンシルバニアを離れ、カルフォルニアのベイエリアにある、いわゆるシリコンバレーの中心地、パロアルトのヒューレット・パッカード研究所の客員研究員も掛け持ちするようになりました。ここで、オープンイノベーション文化のど真ん中にどっぷり浸かることができました。

日本では社内でも秘密の、特許化すらしない完全にブラックボックス化された研究開発部署で働いてきたので、ヒューレット・パッカード研究所のオープンイノベーション文化には驚きと感銘を受けました。例えば、受託した国防総省内の研究開発プロジェクトにも客員研究員であるにも関わらずプロジェクトに参加し、戦略会議でも議論しました。「本当に会議に入っていいの?」と聞くと、「もちろん!参加して、どんどん意見を言って欲しい」と歓迎されました。今考えると、2000年代当初、既にベイエリアでは、ヒューレット・パッカードという大企業でも、自由で活力のある、オープンイノベーションの文化が始まっており、スピンオフやスタートアップが活発に動く大きなムーブメントを感じました。その後、そのままベイエリアに残る選択肢も魅力的でしたが、日本の大学での技術シーズと学生を育成するポジションを打診され帰国する決断をしました。

イノベーション中心地で日本にもこんな仕事はないかな、と想像していた世界がここにはあった

その後大学で10年近く基礎研究を学生と一緒に行いました。基礎研究というものは、シーズから芽を育てて、ひとま ず花が開き、その種からまた苗を育てて株を増やし、というようにひとつの確かな技術に育てるまでには大変長い時間 がかかり、途中で枯れてしまうような失敗もたくさん起きます。一方で、それが社会貢献につながるかどうかまで立ち 入った仕事は大学内ではなかなか難しく、パートナー企業との連携やスピンオフベンチャーも、必ずしも先端技術が社 会を変えるところまで結びつかない事がほとんどです。技術の芽はたくさんあっても、社会に貢献できる形に育てあげ る仕組みに対して積極的にはたらきかけていないところに、大きな問題意識がありました。もし、そのようなところに はたらきかける事業があれば、技術はもっと社会に貢献できるはずです。帰国してからずっと自分の中で漠然とです が、オープンイノベーションの中心地と日本とのギャップを感じていました。そんなとき、アスタミューゼで取り組む 事業の話を聞いたときには、「ああ、これだ!」と思いました。

次のキャリアとして、当初はコンサルタントとして働くということは全く考えていなかったのですが、大学でやってい たコンサルティングに近い仕事領域や、技術を社会で実現するところに積極的に関わるところについて興味深い仕事だ と感じました。また大学で経験してきた技術を軸にした人材育成とキャリア形成という観点でも、技術における人材の 重要性を理解して積極的に事業に組み入れているところに共感し、アスタミューゼへ入社することにしました。

イノベーターとともに10年先のまだ見ぬ未来を切り拓く

現在、スタートアップ企業のシーズ技術を展開して実用化するまでを支援するコンサルティング、大企業とシーズ技術 をマッチングさせるための技術分析、ライセンシングを目的とした特許ポートフォリオ分析や出願戦略立案といった業 務を担当しています。どの業務にもアスタミューゼならではのイノベーションを生み出す方法論があるのですが、いず れの業務でも技術の俯瞰的な解析が必要になります。研究者っていうのは、もともと技術を読み解く能力が高いと思っているもので、スクリーニングも自分の力でやろうとします。しかし、今や一つの専門分野だけでも、世界中から毎日20件とか50件の論文が出ている状態でさらに横にもつながる横断領域の技術が増える中で、特定の研究領域での世界か ら発信される先端技術を個人が把握し読み切っていくのは数として現実的でありませんし、ビッグデータ時代の観点か らも限界に来ています。私も以前の仕事では、一カ月で5千件とか1万件ぐらいの特許をとにかく気合で読み切って解析 するといったこともしていましたが、アスタミューゼのデータ解析手法では、データベースに格納されている膨大な技 術情報を、スコアリング等の統計学的手法によって絞り込んでいきます。

例えば、実際に関連する技術情報が10万件だとするとすべてを読み切ることができないため、それをスコアリングや構 造化により、1000件程度まで絞り込むようなことが統計学的な手法や機械学習などを用いて機械的に行えます。この1000件を10件に絞り込む過程では、やはり技術を読み解く専門的知識や、研究での経験値のようなものが必要で、その 解析をTI部(テクノロジーインテリジェンス部)の技術アナリストが中心になって行います。もちろん、ここのプロセ スについても将来的には自動化していくのですが、我々はそのための機械学習に向けた教師データを同時に作ってい て、いずれはAIベースで100件、50件まで絞り込んでいくこともできていくと思います。

そのように読み取っていった有望な技術シーズと、様々な手法で取り出した有望な市場や社会が目指すべき課題をマッ チングさせることでイノベーションを提案するという、まさに、技術で未来社会を切り拓く仕事に携われていると実感 しています。

この仕事は、井戸を掘るよりは金を探しあてるのが好きな 研究者に向いている

研究者には2パターンあって、井戸つくるためにひたすら穴を深く掘っている人と、金を探すためにいろんな場所や方 法を使って穴を掘っている人がいると思います。同じように穴は掘っているのですが、根本がちょっと違います。金を 探す人もひたすら穴を掘ってはいるのですが、課題設定と時間的制約の中で今の穴を諦めることも必要だし、決断して 新しいところに挑戦するスピードも速いんです。その穴を掘っていても、金が出なければ意味がないので他の場所や方 法を探し始めます。時には横に掘る必要があると考えるかもしれません。ひたすら穴を掘っていくだけでもいつかは水 が出てくるでしょうが、常に新しい挑戦のダイナミズムがあるアスタミューゼで仕事を楽しめるのは、金を探すような 研究者ではないかと思います。本来、研究者は金を探すタイプの人がほとんどのはずです。それがいつの間にか、基礎 研究の環境で井戸を掘るだけの人になってしまい、あるいは掘らされている人も出てきて、「でも本当は金を掘り出し たいんだよね」、って心の中で思っている人も沢山いるはずです。そういう人も含めて、一緒に金を探す活力ある研究 者がもっとアスタミューゼに参加してくれたら、もっと多くのイノベーションが生まれて新しい技術による未来社会を 創出していけると信じています。

また、今後については、アスタミューゼならではのイノベーション方法論をやはり世界に広げていきたいですね。今も 海外案件が少しずつ入ってきていて、当然、日本の技術は今でも世界的に極めてレベルが高いので、国内だけではなく 外からの資本家を巻き込んで世界で日本の技術がもっと活躍し、よりよい世界の未来を切り拓くところに貢献していけ たら面白いと考えています。

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